「CSコンサルティング株式会社」(大阪府)代表取締役 中井雅之様
コロナ禍で人材不足が加速
弊社は1991年創業のラーメンチェーン「希望軒」と、味噌ラーメンを主力とするブランド「みそ吟」の2つのブランドを運営しています。全体で約35店舗を展開しており、そのうち直営店は4店舗、残りの30店舗以上はフランチャイズのビジネスパートナー様と協力して運営しています。さらに、飲食店の開業支援を行うコンサルティング事業も手掛けています。
実は、特定技能の外国人スタッフの採用は、3、4年前から検討していましたが、当時は人材が比較的確保できていた為、「いつか必要になるだろう」程度の認識にとどまっていたんです。
しかし、コロナ禍を経て状況は一変。飲食業界全体で人材不足が深刻化し、弊社もその影響を大きく受けました。
若い日本人スタッフの応募は激減し、採用できるのは40代以上が中心に。シフト調整が困難な状況が続く店舗や、営業時間短縮を余儀なくされる店舗も増え、出店計画にも遅れが出るようになりました。現場の混乱が売上機会の損失へと直結する危機を打開しなければならないと、特定技能の方の採用に力を入れるようにしたのです。
依頼から1ヶ月で採用に
私は過去に特定技能の外国人を雇用した経験があり、彼らが日本人と遜色ない働きぶりをしてくれることを知っていましたが、フランチャイズのオーナーにとって、特定技能の方を採用するのは大きな決断です。現場の負担を考えると、文化や言葉を共有する日本人スタッフでまかなえるならそれが理想なのはもっともです。
そこで、加盟店オーナーに、日本人スタッフを採用すると1人につき200万〜300万円のコストがかかるが、特定技能の方はビザの要件で一定期間の就労が求められるため、離職率が低く安定して働いてもらえることなどを説明。求人や教育にかかる時間と費用を見える化し、コストを大幅に抑えられる合理的な選択肢として特定技能の方の採用を提案したところ、多くのオーナーが賛同してくれました。
逼迫した状況を打破するために、以前よりお付き合いのあったUSEN&U-NEXT GROUPさんのご縁で、2024年の春、STAY WORKERさんに人材採用をご相談しました。
依頼した3日後には最初の方が紹介され、1ヶ月でミャンマー出身、日本在住の特定技能1の方の採用が決定したのですが、その速さにはさすがに驚きましたね。一般的には、手続きに半年以上かかりますから。STAY WORKERさんの迅速かつ丁寧な対応のおかげで、人材不足を解決する一歩をすぐに踏み出せました。
店長も任せたいほどの活躍
フランチャイズならではの教育体制の充実もあり、採用した特定技能の方は約1カ月で即戦力になってくれました。
当初は、言語や文化の違いから現場でのコミュニケーションにギャップが生じるのではないかと懸念していましたが、実際にはスタッフとの連携もうまくいき、期待を大きく上回る成果を見せてくれています。名古屋と札幌の直営店には、多くの外国人の方がお客さまでいらっしゃるので、英語が堪能な特定技能の方がいて下されば店の強みになります。
優秀な方であれば半年から1年で店長もできるレベルになるでしょう。意欲のある方にはぜひ頑張っていただきたいですね。過去には、副店長として経験を積み、自国でラーメン店を開業した特定技能の方もいらっしゃるんですよ。みなさんがやりがいを持ち、「次はこんな役割を担いたい」と成長を目指せる環境整備が重要だと感じています。
現在も日本人スタッフの採用は続けていますが、今後も特定技能スタッフの採用を推進し、店舗運営の安定とさらなる成長を目指していきたいと思っています。